テレワークのデメリット
れもん(t_zuck911)です。
私は新型コロナウイルスのパンデミックによって、テレワーク(在宅勤務)中心の生活に変わり、1年半ほど継続しています。
通勤時間が無くなったことで家族と過ごす時間が増えた等、テレワークのメリットは多大に感じています。
一方で、テレワークを続けてきたことでデメリットも感じていますので、今回はそれを紹介します。
参考までに、私は研究開発職の係長格で、工場の生産システムの開発を行っています。
仕事の大部分は企画とソフトウェアの開発業務のため、テレワークでも業務自体は進めることができる、という状況です。
私がテレワークで感じるデメリットは以下の4点です。
1. コミュニケーションの不足
2. モチベーションの維持
3. 業務管理のしにくさ
4. 運動不足
順に説明していきます。
1. コミュニケーションの不足
これはテレワークという形式上、やむを得ないです。
teams等の手段があるため一昔前よりは格段に環境は整っていますが、対面に勝ることはどれだけツールが進化しようとあり得ない。
特に、画面越しでは雰囲気を感じにくい。
例えば、合意を取り付けることが目的の会議でも、相手が肯定的なのか否定的なのかが気づきにくく、進行に悩むことが多々あります。
また、新しいスタッフが入った場合、彼らにとっては会ったことがない人とはコミュニケーションがとり辛いので、組織として意識的にフォローするような気遣いが必要だと思います。
2. モチベーションの維持
自宅だと周りに人がいないため孤独も感じやすく、結果としてモチベーションの低下を招きます(ここは当人の性格による部分も大きい)。
求められる仕事量は従来と変わらないため、非効率な働き方になると長時間労働へつながり、働き方改革として本末転倒です。
個人でモチベーションを維持できれば問題ありませんが、やれと言われても難しいですし、そもそもそれができれば苦労しません。
少なくとも私はできません。
コミュニケーションを増やすのは有効かもしれませんが、個人は性格が異なるため、こうすれば良いという画一的な対策は存在しません。
よって、仕事に責任を持って自己管理することは当然ですが、上司等も部下個人の性格を把握し、うまくフォローしてモチベーションを維持させる、というのが重要になってくると思います。
ミドル層向けのコーチングが流行るかもしれません。
(この関係で投資するなら、どんな企業だろうか?)
3. 業務管理のしにくさ
こちらは上司目線ですが、部下が近くにいないため、その様子を自然に知ることはできません。
最悪、部下が仕事を放り出してパチンコに行っていても知ることができないため、不便に感じている場合も多いと思います。
そうは言っても、出勤を要請するのは時代に逆行していますので、いかにして進捗を把握するかが重要です。
進捗報告の場を増やすのは一案ですが、報告のような非生産的な時間は最小限にするべきですし、何より細かく縛るような管理方法は部下のモチベーションを下げます。
対策はやはり、勤務時間ではなく成果で評価する、ということに尽きると思います。
正しく評価をすることは難しい面もありますが、テレワークによって成果主義への移行は加速すると考えています。
4. 運動不足
これは私生活にも影響が出るため一番深刻かもしれません。
私がテレワークを体験して実感したことが圧倒的な運動不足です。
1日の歩数を数えてみると出勤時は1000歩は超えますが、テレワークだと100歩程度のこともあります。
また、ついついお菓子を食べてしまう、という話も聞きます(お菓子メーカーの売り上げは好調です)。
私の場合は昼休み等を利用して家の周りを歩くようにしていますが、これはもう意識して運動する時間を作ることしかありません。
健康は誰も守ってくれないので、自分で何とかするしかありません。
私が感じているテレワークのデメリットと蕪雑ながら対策を書きました。
「デメリットがあるから出社する」のではなく、個人・組織の両面で対策することでコロナ収束後もワークライフバランスを向上させる一手段としてテレワークを選択できる社会となることを願っています。
また、テレワークが浸透することで住居を構える際に通勤時間を考慮する優先順位が下がります。
企業としては、立地による人材確保の課題を解決できるチャンスです。
企業が成長していくためには当然ながらお金を継続して稼ぐ必要がありますが、その原動力はどれだけAIが進化しようと人間ですので、テレワークの対応力が今後の企業成長を決める一因になることもあり得ると思います。